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ジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップ/Jim Henson’s Creature Shop

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情報サイトTestedに、ジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップのインタビュー動画が掲載されました。約17分間のもので、クリエイティブスーパーバイザーであるPeter Brooke氏が自ら、クリーチャーショップは過去から現在までどういうことをしてきた所なのか、わかりやすく解説してくれています。またダーククリスタルのスケクシス、カントリーベアーズの頭(!)、恐竜家族の内部アニマトロニクスなど、工房に置かれている制作物、道具や材料なども見ることが出来ます。

Tested Visits Jim Henson’s Creature Shop! – Tested

ジム・ヘンソンというと、まずセサミストリートやマペッツに出てくる、コミカルな動きをするマペットを思い浮かべるかと思いますが、クリーチャーショップはその応用・進化形である「本当に生きているように見えるキャラクター」をメインに制作し続けています。もちろん前述のマペットも生きているように見えますが、さらに生物的なものを目指しているのがクリーチャーショップだと言えます。

ハンドパペットでリアルな動きを出す。造形でリアルに見せる、複数人のワイヤー操作で顔の細かい表情を出す、リモートコントロールで操作する、演者の口の動きに合わせてアニマトロニクスを動かす、一人ですべての動きを操作できるようにする等、技術はどんどん進化しています。動画の中盤にデジタルキャラクターを一人で喋りながら操作して観客とリアルタイムにコミュニケーションをとれるシステムが出てきています(TDSのタートルトークもこんな風に制御してるのでしょうか)。

1990年公開の「ミュータントタートルズ」(Teenage Mutant Ninja Turtles)メイキング。この時点で口の動きを読み取ってキャラクターのマスクにリアルタイムで反映させる、また両手で細かい動きを制御するシステムを実現させています。

こちらは「恐竜家族」(Dinosaurs)より。スーツも進化し、製作期間が限られるテレビシリーズで多くのキャラクターを登場させています。

ジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップは最近、クリーチャーのデザイン・制作を競い合う番組「Jim Henson’s Creature Shop Challenge」というおもしろい企画もやっていたのですが、日本では未公開です。

実写と見まごうばかりのデジタル合成ができるようになった現在ですが、逆にCGIかと思ったら実写である、という場合も少なくなかったりします。インタビュー動画では実際の造形物とCGIを併用することでよりリアルな見せ方ができると語られています。

ちなみにジム・ヘンソン存命時からCGIのマペットは登場していました(Muppet*Vision 3Dに登場するアイツです)
ジム・ヘンソンが自ら案内するマペットメイキング特番”Secrets Of The Muppets” | Muppamiroh

1997年にクリーチャーショップの本も発行されています。「ダーククリスタル」から当時の最新作品まで、制作の様子・デザイン等が掲載されています。表紙デザインがUS版(白)UK版(黒)、また再販で異なるようです。


ジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップについて詳しくはこちら。
Jim Henson’s Creature Shop

Jim Henson’s Creature Shop – Muppet Wiki
Peter Brooke – Muppet Wiki

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