シーズン1 Ep08 予言が全てじゃない / Prophets Don’t Know Everything
あらすじ
デュアル・グレイヴを探すため、リアンとディートはグロットの洞窟へ向かう。セラドンはスケクシスへ謁見する。
タイトルについて
1982年制作の映画「ダーククリスタル」で、ランドストライダーに初めて乗ったジェンが「予言にはこれのことは書かれていなかった」と言ったのに対し、キーラが返した台詞より。Ep08で洞窟を進むリアンをディートが得意げにリードする姿は、このシーンを彷彿とさせる。
キャラクター
ゲルフリン族 / Gelfling
- ボブン / Bobb’N…ディートの弟。Ep01にも登場している。Threaderに乗っ取られている。
- Lath’N(カナ表記不明)…ディートの父。髪を2つに分けた初老の男性。
- Mitjan(カナ表記不明)…ディートの父。前髪のある初老の男性。彼らは同性のカップルで、ディートは2人を「お父さんたち」と呼んでいる。ゲルフリンは同性同士で子供を産めるのか、ディートとボブンが彼らの実子なのかは劇中描写のみは判断できない。
ポドリン族 / Podling(Pod People)
※新規キャラの登場は無し
スケクシス族 / Skeksis
※新規キャラの登場は無し
ミスティック族 / Mystics(UrRu)
※新規キャラの登場は無し
その他の生物
- スゥース / Swothel…砂漠に住む生物。どういう姿なのかは不明。侍従長によるエキスのすり替えの際に、「スゥースの光るミルク」が利用された。
用語など
- トラの息吹 / the Breath of Thra …トラの地下で熱せられた空気。通り道が広大な地下トンネルになっており、これを通って太陽の輪からグロットの洞窟へ行くことが出来た。
- グロット / Grot…グロッタン・クランのゲルフリンたちが住む洞窟で、グロッタンの名前の由来でもある。
- ドムラック / Domrak…ディートの故郷の村でグロッタンの拠点。広く開けた空間に湖がある。
- 腐食器官 / the humus…スケクシスが持っている内部器官らしい。字幕では「腐食」となっているが、humusは「腐植」土の中で腐敗分解されたものである。科学者以外はどういうものかを理解していない様子。
ポイント
誰もいないストーン・イン・ザ・ウッド
Ep07でThreaderにより城へ誘導されてしまったストーンウッド・クランのゲルフリンたち。スケクシス強襲の準備をしていた時点で子供などは別の場所に避難させるよう言っていたので、すべての住民がいなくなったのかは不明。城へ連れて行かれたゲルフリンのうち数名は早速エキスを採取されてしまうが、その中にはオードンの部下で、スケクシスに衛兵の反乱を密告したトーリンも含まれていた。
オーグラの行動
オーグラはセラドンに対してもEp07のモードラ・ファラに対しても無理強いすることはなく、警告あるいは見守るのみである。「勇敢なゲルフリン」とはセラドンまたはタヴラのことか。オーグラの目が取れるのは映画版と同様。EP08の最後、オーグラは意を決して行動を開始する。
倒れる弓つかいとハップ、瀕死の狩人
狩人からディートを守ろうとしたハップは投げられて怪我を負ってしまっている。弓つかいは狩人に致命傷を与え、すなわち自分も瀕死の状態にある。彼らは太陽の輪へ残ることとなった。
狩人は瀕死となりつつもブレアを連れ帰る。捕獲用のカゴは、映画版で使われていたものを思わせる。
エキス抽出の効率化と侍従長の企み
複数人を同時に抽出、エキスを均等に分配する装置が開発されている。スケクシスたちは栄養ドリンクのような感覚でエキスを飲むようになっている。以前衛兵のエキスで宴会を開いた時もだが、全員ハイテンションである。
グルーナック2人は渋々科学者に従っているが、侍従長の甘言につられて将軍のエキスすり替えに協力する。当然、効果のないことに将軍が気付かないはずがなく、侍従長の真の企みはわからない。
哀れなセラドン
すべてのセラドンの振る舞いはゲルフリンとスケクシスの均衡を取り戻すためのもの。モードラ・ファラと意見や方法の相違はあっても、ゲルフリンを救いたい気持ちは同じである。セラドンがスケクシスに謁見した際、まず最初にストーンウッドの民の釈放を願っている。ただ、スケクシスがエキスを奪っているのは真実であり、ゲルフリンへの慈悲(のフリ)ももはや必要がなく、セラドンの気持ちは踏みにじられてしまう。スケクシスに寄ってたかって服を奪われてしまうのは、映画における侍従長の追放と重なる屈辱的な扱い。それでもなお、セラドンは再会したブレアに少数の犠牲で均衡は守られたはずだと主張している。
死を恐れるスケクシス
永遠の命、永遠の統治にこだわるスケクシスは死を非常に恐れている。瀕死の狩人のもとに集まっているのは、彼への同情よりも彼を死なせることへの恐れからである。
アラシムもグロッタン
グロットの洞窟はスケクシスが現れるまでアラシムの住処だったという。ナーロックからボブン(=アラシム)を救ったことで彼らとの対話の機会が生まれ、ディートの優しさとリアンの勇気によって同盟が結ばれることとなった。オーグラはこれを聞いて驚いており、彼女の予言にもなかったことのようだ。
生命の樹の死とディートに受け継がれたもの
生命の樹は闇の力に感染したナーロックに襲われ、死の間際に仕方なくディートへその力を渡す。力が祝福となるか呪いとなるか彼自身にもわからないというが、「闇の力は純粋なエネルギーなので破壊することができない」「エネルギーは他へ移すことができる」ということは、生命の樹自身が闇の力を受け取り、抑えていたと思われる。ただし、生命の樹の内部(ナーロックに噛まれた際に見える)は紫ではなく青く輝いている。
力を受け渡される際、ディートは再び幻視を見る。Ep01でディートが見せられた内容の殆どは現在まで実際に起こっていた。今回彼女が見たものは「森の中を逃げる、子供を抱えたゲルフリンの女性」追われている女性はブレアに似ているようだ。追っている生物については映画を参照。「真実のクリスタルにかけらを刺そうとするリアン」映画のクライマックスに酷似しているが、一時停止すると映っているのはリアンであることがわかる)「目が紫色に輝くディートがクリスタル城の王座に座っている姿」この姿はEp01でも見えており、ディートが最後「そうはならない」と言っているのはそのことであると思われる。直後、ナーロックを闇の力から救ったディートの目は一瞬、紫色に輝いている。
関連コンテンツ
ディートの弟ボブンは映画制作初期のテスト映像に出ているゲルフリンに顔立ちが似ている。
参考
The Dark Crystal Wiki | FANDOM powered by Wikia
ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
The Dark Crystal(公式サイト)
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