シーズン1 Ep09クリスタルが呼んでいる / The Crystal Calls
あらすじ
リアンたちはデュアル・グレイヴを完成させるべく次の目的地へ。クリスタル城ではスケクシスたちが狩人を延命させるため、ブレアたちのエキスを採取しようとしていた。
タイトルについて
1982年制作の映画「ダーククリスタル」で、クリスタルから発せられる音を聞いたスケクシスたちが言った台詞。Ep09では皇帝が「クリスタルの叫び」と呼んでいる。
キャラクター
ゲルフリン族 / Gelfling
※新規キャラの登場は無し
ポドリン族 / Podling(Pod People)
※新規キャラの登場は無し
スケクシス族 / Skeksis
- スケク・サ(海賊)/ SkekSa the Mariner…小説 Tides of the Dark Crystal および Flames of the Dark Crystal に登場するキャラクターで、本作品では名前のみ。航海しながら暮らしており、シファ・クランとの繋がりが深い。字幕では別名「海賊」だが、the Marinerまたはthe Captainと呼ばれる。性別は女性とされる。
- スケク・ナ(奴隷の長)/ SkekNa the Slave Master…映画に登場しているキャラクターで、本作品では名前のみ。
- スケク・ウング(密偵の長)/ SkekUng…映画に登場しているキャラクターで、本作品では名前のみ。また、別名が異なる。
- スケク・リ(風刺家)/ SkekLi the Satirist…小説 Song of the Dark Crystal に登場するキャラクターで、本作品では名前のみ。
ミスティック族 / Mystics(UrRu)
※新規キャラの登場は無し
その他の生物
※新規キャラの登場は無し
用語など
- るつぼ / the Crucible …ストーン・イン・ザ・ウッドの中央にあるモニュメント。戦いの後、武器は2度と使うことがないことを願ってここに入れられている。劇中で見る限り、武器は溶けず内部で重なり合っているだけのようだ。リアンが中に手を入れても熱くないと言っていたように、そもそも溶かすためのものではない(または特殊な炎が燃やされている)と考えられる。
- the Great Smerth(カナ表記不明)…ドレンチェン・クランのゲルフリンたちが住むthe Swamp of Sogにある木。the Smerth-Stabaとも。ガージンとナイアはここで彼らの母(モードラ・)故郷のゲルフリンたちに団結を呼びかけているところだった。
ポイント
城の外にもいるスケクシスたち
狩人と異端者以外に、少なくとも4人のスケクシスが城の外で生活しているようだ。彼らは同時代の話となる小説版と、後日談となる映画に登場している。
最初にウルスケク族としてトラに降り立ったのは18人。スケクシスはEp09の時点で城にいる9人+狩人+異端者+その他4人の合計で15人(ミスティック族も同数存在しているはず)。典礼長は過去1000年の間に死んだスケクシスはいないと言っていたが、2人(2組)がスケクシスとミスティックが分裂した際の騒動で死亡したとされている。(参考Skeksis – The Dark Crystal)
身代わりとなるオーグラ
オーグラはThreaderからリアンたちとアラシムの同盟について聞いており、囚われのゲルフリンたちを安全に外へ逃がすため、囮および身代わりとして城に現れた。しかし、もし同盟が成立していなくても彼ら、および弓使い(と魂を共有している狩人)を助けるため城へ行くつもりではあったと思われる。
エキス抽出装置に座ったオーグラはクリスタルを見た当初、狼狽しているように見える。これはおそらく、クリスタルが科学者の装置により酷使されているのを初めて見たため。エキスが採取できないことに腹を立てた皇帝は装置のパワーを強制的に上げ、ついにオーグラは消えてしまう。その直前に彼女と皇帝が交わした言葉は、映画のあるシーンを思い起こさせる。
なお、オーグラが科学者に「昔は友人だった」と言ったのは真実で、まだスケクシスとの中が良好だった頃、彼女の家にある太陽系儀を作ったのは科学者である。
タヴラの帰還
アラシムとの同盟が成立したことでThreaderによる精神支配は解かれた。しかしタヴラは長期間統治者と繋がっていたため、彼女の意識を残しつつも統治者=アラシムと融合し、アラシムの代弁者のような存在になった。アラシムの真意についてはまだ不明点が多いが、タヴラ曰く、求めるものはゲルフリンと同じ正義であるという。
侍従長の復権
将軍のピンチを救った侍従長。将軍はタヴラによって腹部に深い傷を負わされていたが、エキスがあればその程度の怪我は一瞬で回復するようである。侍従長が隠し持っていたのは将軍のものとすり替えたエキス。侍従長としては今回のトラブルがなくとも、将軍が本物のエキスを得られず不信感を募らせたタイミングで渡すつもりだった可能性がある。
アラシムを利用した軍隊について、侍従長がどのタイミングで思いついたのかは不明。根拠のない計画ではない様子なので、以前科学者から死体を材料に魂のない生物を作り上げる方法について聞いたことがあったのかもしれない。
過ちを認めたセラドン
Ep08でこの事態の切欠となったブレアを責めていたセラドンだが、自分たちを助けるため現れたオーグラには「スケクシスを信じるな」と言っており、脱出後はブレアとタヴラにこれまでの過ちを認め謝罪した。クランから離れ、オルモードラや王女という立場からも離れ、三姉妹が揃ったことで、ようやく姉妹はタヴラの望み通り一つになることができた。
デュアル・グレイブの在り処
デュアル・グレイブはグロットの洞窟にあるということだったが、実際はモードラ・アーゴットが杖として隠し持っていた。また、その半分は30年前、アラシム戦争の際にリアンの父オードンが使用し、ストーン・イン・ザ・ウッドに隠していた。
ランドストライダーに乗る二人
モードラ・アーゴットは若い頃地上へ出入りしていたらしく、ランドストライダーを呼ぶ術を知っていた。この呼び方(呼び声)は映画でキーラが使っていたものと同じ。乗り慣れているリアンと違ってディートにとっては初めての体験で、Ep08の洞窟におけるディートとリアン、映画のキーラとジェンとは逆の立場になっている。ちなみに映画では各1匹に乗っており、今回は二人乗り。
死から遠ざけるための死化粧
通常、遺体というのはそのままでは保存できないのだが、スケクシスたちは死んでしまったはずの狩人に表面的な化粧や飾り付けを行い、見た目だけ生前の姿を保たせることにした。狩人はマリオネットのように吊るされ、王座の横に置かれた。オーグラが皇帝へ言ったとおり、また異端者とさまよい人が会話していたとおり、元々トラの生命ではないスケクシスとミスティックは死後トラへ還ることが出来ず、魂がどうなるかわからない。それがスケクシスが極度に死を恐れる主な要因である。
団結の青い炎
デュアル・グレイヴが1つになった際、トラにある炎がすべて熱を持たない青い色となり、狼煙のように空高く燃え上がった。この炎を通じて全ゲルフリンがリアンの言葉と共に真実を知った。クリスタルにもその様子が映っており、皇帝はここから宣戦布告を行った。異端者がデュアル・グレイヴを作っており、恐るべきものだということはスケクシス側も知っていたようだ。この出来事が異端者たちの言う「鍵」なのか、デュアル・グレイヴにまだ未知の力があるのかはまだ不明。
関連コンテンツ
ランドストライダーの粘土原型。映画では人が入っていたもので、今作でも大きさとしては同じぐらいのように見える。
映画のランドストライダー。
参考
The Dark Crystal Wiki | FANDOM powered by Wikia
ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
The Dark Crystal(公式サイト)
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