映画「ザ・マペッツ」(原題:The Muppets)日本公開記念特集、第3回。
今回は予定を変更し、予備知識なしで映画を見る方が抱くであろう素朴な疑問を想定してまとめてみました。実際に知人・友人から聞かれた質問も入っています。書きたいこといっぱいあるのですが、これでもできるだけ絞りました(^^;)
(実質15曲入りであとは台詞です。)
◆作品について
マペット/マペッツって何者?
セサミストリートと同じクリエイターが中心になって作ったTV番組「マペットショー」のキャラクターです。今はディズニーにて「The Muppets」というブランドで活躍しています。今までの記事も参考にどうぞ→ ザ・マペッツ/The Muppets 特集(1)マペットとは? / (2)マペットショーってどんな番組?
世界観がよくわからない
人間とマペットたちが共存している世界です。映画的な誇張は見られますが基本的には私たちが暮らしている世界と変わりありません。マペットたちはいろんな地域に存在しています。体の大きさや外見など人間と大きく違う点もありますが社会では対等に扱われている様子です。
マペットやマペットショーの知識が無くても楽しめる?
問題ないです。多少知ってた方が有利ではありますが、映画を見れば彼らについて色々知りたくなると思うので(笑)またその時は各ファンサイトをご参照ください。過去の一部の映画は日本版のDVDがあります。英語版ならマペットショー本編のDVDが出ていますし、Youtube上にも動画がたくさん上がっています。
キャラクターを簡単に把握したい
今後主要キャラの紹介記事を書く予定ではいますが(追記:紹介記事を掲載しました。ザ・マペッツ/The Muppets 特集(4)主なキャラクター紹介)、動画を見るのが手っ取り早いです。とりあえず、この記事の最後に特選動画を3つ貼り付けておきました。
dpost.jpさんの これだけは押さえておきたいMuppets基礎知識 もオススメです。
もしお近くにVHSを置いているお店があるようでしたら、まだ日本ではDVDになっていない「マペットの夢見るハリウッド」を探してみてください。1979年の作品ですが「ザ・マペッツ」にも繋がるストーリーですし、主要キャラも揃って出てきます。
マペットたちは実際にずっと活動していなかったの?
そんなことはありません。「マペットショー」が終わってからも映画やTVなどが断続的に製作されています。カーミットたちが何年も世間に姿を見せていなかった、というのは映画上の設定です。ただ、近年はスピンオフ的な作品・TVスペシャルが多かったようなので、今回の「ザ・マペッツ」は本来の「マペットショー」メンバーの設定で出演する久々の長編映画となっているはずです。
◆キャスト・スタッフについて
マペットってディズニーのキャラだったっけ?
元々はジムヘンソンカンパニーの所有でしたが、ディズニーが2004年にマペットキャラクターの権利を獲得し、ディズニーのブランド「The Muppets」となりました。ただしセサミストリートはセサミワークショップ(旧CTW)が、フラグルロックなど一部のマペットはジムヘンソンカンパニーが引き続き保有しています。ディズニーとはジムヘンソン存命時から繋がりがあり、譲渡する話も上がっていたそうです。
マペットってどうやって動かしてるの?声はどんな人がやってるの?
基本的には2~3人でマペットを操演し、声はメインとなる人が同時にやっている事がほとんどです。ただ口をパクパクしているわけではなく、モニタを確認しながら細かいリップシンクや表情作りをしています。詳しくは当ブログの記事 ザ・マペッツ/The Muppets 特集(1)マペットとは? 中盤をどうぞ。ネタバレありですがMuppetWikiに映画撮影時の写真も上がっています。
CGは使っているの?
合成のみで、マペットを3Dモデリングして動かすことはしていません。人間と同じ場面で芝居するのがメインで、マペットの全身が映る場合、また構図・動きによってはブルーバック合成、遠隔操作を使用しているようです。効果や演出上のCG合成はあります(火花・背景など)。参考記事(英語):LOOK Effects meets The Muppets : Cinematography
メイン俳優と脚本に同じ名前の人がいるんだけど?
同一人物です。人間側の主役となるゲイリーを演じたジェイソン・シーゲル/Jason Segelは、企画段階から「ザ・マペッツ」に参加していました。脚本は共同執筆で、プロデューサーにも名を連ねています。本業は俳優ですが歌手でもあり、とにかく多彩な人。もちろんマペッツの大ファンでもあります。 ジェイソン・シーゲル – Wikipedia
◆その他
ウォルターって一見、地味なマペットだけど・・・
ウォルターはメインビジュアルで2人の人間に挟まれている、水色のジャケットを着たマペット。映画の新キャラで重要な役です。シンプルな外見ですが、繊細な性格と本物の人間と共演する場面が多いだけあって結構複雑な表情のできるマペットです。特に口の動き。マペットらしい大口だけでなく、口笛を吹く時にすぼめる事も出来ます。面白い事に、カーミットにあこがれる彼自身がマペットとしてはカーミットに近い形をしているんです。
ロケ地について
ほぼ劇中と同じ、ロサンゼルス周辺で撮られているそうです。
印象的な2箇所のみストリートビューでご紹介します。
マペットスタジオ:The Jim Henson Company Lot 今でもジムヘンソンカンパニーが使っているスタジオです。元はチャップリンのスタジオだったとか。
マペットシアター:El Capitan Theatre ディズニーが所有している劇場。アカデミー授賞式が行われるドルビー・シアター(旧称コダック・シアター)のはす向かいにあります。外観のみ使用。
今回はこれにて。また公開後、ネタバレありの質問集を作成予定です。
最後に厳選動画3点を貼っておきます~。
劇場マナーCM。主要キャラ顔見せ。
マペットショーOP。
近年作られた、Queenの名曲パロディPV。たくさんキャラ出てきます。私が最もリピートしている動画。