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ザ・マペッツの英語版ノベライズは本編と色々違う(ネタバレあり)

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辞書を片手にちょっとづつ読んでいたのでご紹介がかなり遅くなってしまいました。

130323mup「ザ・マペッツ」は各国でノベライズが発売されています。
英語ではジュニアノベルとしてペーパーバックが。
日本語でも文庫本が児童書コーナーに並んでいます。
英語版は完成前の脚本やプロットを参考にしているのか、映画本編とは違うシーンやセリフ、設定、カットされたところなども含まれています。

The Muppets: The Movie Junior Novel – Muppet Wiki

しかし日本語版は「完成した映画にあわせて」翻訳、というか書きなおされている箇所がかなり多く、原書とはほぼ別物になっています。英語版を読んでいて、訳に迷ったところは日本語版で補おうと思ったのに参考にならなかったという…。

細かい構成の違いは省略しますが、Muppet Wikiに掲載されていない部分も含む「本編との違い」を箇条書きしましたのでお楽しみください。
もちろんネタバレ含みますので悪しからず。

冒頭部分
・ウォルターとゲイリーの子供時代描写がなく、ウォルターの悪夢から始まる。
・一緒にL.A.へ行くのがサプライズではなく、その為にずっと貯金していた。
 
マペットスタジオ~カーミット邸
・リッチマンは(初登場時)テンガロンハットを被っている。石油王だから?
・ゲイリーにウォルターが投げられる直前にカーミットが現れる。
・カーミットの立派な車を見たメアリーが、エンジンを解体したいという衝動に駆られる。
 
仲間集め
・ゴンゾの会社は超~高層ビル。ゴンゾの像も建っている。
・ゴンゾとは応接室で会うことになる。
・フォジーは日本製のトイレが欲しいと思っていたらしい。
・ゴンゾはビルを爆破。その後お金が必要だと知るが、すでに会社(=ゴンゾの財産)は無くなった後。
・アニマルが参加しているセミナーは屋内で開催されている。
・アニマルの保証人の名前は出てこないが有名な俳優である。
・ゲイリーがチョップされたお返しにメアリーがパンチをお見舞いする。
・ピギーのオフィスで回想シーンがある。撮影上の結婚式でゴンゾが司祭役のはずだったのに、ピギーが勝手に本物と入れ替えてしまった(めざせブロードウェイのラストシーン)。また記者たちを呼んで二人の結婚をスクープさせようとしたため、彼女の一方的な行動に怒ったカーミットと口論になり、ピギーが出て行くことになった。
・ゲイリーたち3人がちょっとだけパリを観光する。
 
ショーの準備
・リッチマンの部下マペットはデッドリーだけでボーボーは出てこない。
・マペットシアターにピギーが現れる直前、ピザ屋が配達に来る。(フェイントのギャグ描写)ゴンゾはベジタリアンらしい?
・頭ボウリングのリハーサルにゲイリーが参加(本編でカットされたシーン)。
・映画の”Me party”に該当する描写は無し。
・リッチマンの過去がごく簡単に語られる。
・マペッツの名前を失ったときの新しい名前(芸名?)を考えるギャグ描写。
・リッチマンの発言に落ち込む皆を勇気付けるウォルターのスピーチ。
・カーミットたちがゲストの芸能人を探しにいっている間、ゲイリーとウォルターは劇場で準備をしている。
・ウォルターがステージに出るような才能が無いと悩みを話すうちにちょっとした口論になるが、その中でゲイリーがメアリーが怒った理由に気づいて飛び出していってしまう。
・カーミットたちは偽の表彰で芸能人を獲得しようとした(具体的な描写は無し)が警察に捕まり、ウォルターとゲイリーが引き取りに行く。
・メアリーを追って街へ帰ることを決意したゲイリーとウォルターの別れのシーンあり。
・誘拐されてきた芸能人の名前は出てこない。
・カーミットがスクーターに「ショーが終わった後いくつか訴訟をおこされるだろうから、弁護士に連絡しておいて」と言う。
 
ショー開演~エンディング
・ベロニカがショー本番に自分の娘たちを連れてきている。
・ショーの終盤、怪しいヤツが観客の財布をすべてスっていってしまい、募金ができなくなる。
・ウォルターが口笛を披露した後、スタットラーが最後の1ドルをバルコニーから投げるが・・・
・リッチマンが笑った理由は、フォジーのダジャレ(“Oil”と”I’ll”をかけたもの)。
・それによって「マペッツ」の名前は取り戻すことができたが、劇場については「石油があるから」という理由で返ってこない様子。
・ゲイリーのプロポーズでお話が終わる(後日談の部分は無し)。

Blu-rayの削除シーンに入っていたものもありますね。
ピギーの回想についてはエンディングに映像のみ流用されています。
映画との大きな違いはリッチマンのオフィスを出てからの流れと、最終的にマペットシアターが彼らの手に戻ってきていないことでしょうか。
リッチマンが笑った理由についても、映画では頭を打ったからか、自分がギャグに巻き込まれたことによるのかが定かではありませんでした。
本編とあわせて読むと面白いので、英語を勉強されている方は是非チャレンジしてみてください。ジュニアノベルなのでそうそう難しい言葉は出てきません(私の英語力が低いだけです)。

ところで他のディズニー映画ノベライズも原書との違いってよくあるのでしょうか?ノベライズが本編と違うというのはよくあると思うんですが・・・

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