The Muppets/ザ・マペッツ映画・長編作品

ザ・マペッツ/The Muppets 特集(5)ネタバレあり。鑑賞後の疑問集(前編)

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映画「ザ・マペッツ」(原題:The Muppets)日本公開記念特集、第5回。遅くなっちゃってすみません。まだ公開している映画館もありますので宜しくお願いします!

さて、今回から「ザ・マペッツ」鑑賞後の疑問集を2回に分けてお送りします。Twitterでいただいたものも参考にしています(ありがとうございました!)。

なお、当ブログ「ザ・マペッツ/The Muppets 特集(3)ザ・マペッツ素朴な疑問集」にも色々載せていますので、よろしければ先にご覧ください。

小説の日本語版がリリースされています!初期プロットおよびカットシーンにあったと思わしきセリフや場面があり、おすすめです。後日確認したところ、英語版に比べ映画寄りの内容に変えられている箇所がありました。この記事では英語版を参考にしています。

日本では字幕版のみの公開となりました。元の雰囲気を味わうには字幕がいいのですが字数など制限もありますし、どうしても細かい台詞など訳しきれない部分がでてきます。今回の更新より、そのあたりのフォローと上記の小説およびアメリカ版ブルーレイ特典を踏まえた、より突っ込んだ情報を掲載していきたいと思います。

当記事はネタバレを含む部分もありますので、未鑑賞の方はお気をつけください。また私自身が本編やコメンタリーなどから個人的見解でまとめたものです。あらかじめご了承ください。


アメリカ公開版との違いはあるの?
英語字幕(カミラやシェフの台詞、ラップ)の有無のみだと思います。字幕上で略されている台詞も多々ありますし、ソフト化の際に吹替版が入ると嬉しいですね。 追記 Blu-ray&DVDには日本語吹替が収録されました。細かい台詞も訳されています。歌は英語+字幕のままです。

ゲイリーとウォルターは実の兄弟?
劇中で”brother”と言っていますが、小説版では親友であるとしか書かれていません。名字も出ていません。BDのコメンタリーによると、初期はコウノトリがウォルターを運んでくるシーンも検討されていたそうです。なので血のつながりはなさそうですが、兄弟のように育ち、仕事も一緒にやっているようです。劇中に”Gary & Walter Cleaners”という清掃業をやっている写真が出ています。

彼らは何歳ぐらい?
ゲイリーとメアリーが付き合って10年・部屋にあった写真からハイスクール卒業時には既に付き合っていたらしいとわかるので、20代後半といったところではないでしょうか。俳優さんの実年齢よりは若いかと。

ウォルターたちはマペットショーの本放送を見ていたの?
マペットショーの本放送は1976-81年で再放送もあったはずですが、テレビではなくビデオで見たのが最初のようです。カーニバルから帰るときにゲイリーがビデオをレンタルしようと言っていて、その直後にマペットショーの場面が入ります。また同じく子供時代、ハロウィンでカーミットの仮装をしたウォルターを「1978(年)か?」とバカにしている友人がいたので、すでに古いものと認識されていた様子です。

メアリーは小学校で何を教えてるの?
shop teacherという実技授業の先生で、日本でいう工作や技術科のもっと実用的なものみたいです。機械、電気修理なども含まれるそうです。

メアリーはウォルターが嫌いなの?
ゲイリーが兄弟離れしないことに不満を持っているだけで、友人としての関係は問題なさそうです。ちなみにウォルター自身も自分がこのままでいいのかと思っている節はあるようです。(”Life is happy song”の未公開シーンより。Blu-rayに収録。)

スタジオを見学にきていたアジア系の人は何者?
マペットを全く知らないであろう人が迷い込んできた(しかもユニバーサルスタジオと間違えている)というギャグ描写&マペットスタジオの人気のなさを強調するエピソードであって深い意味はないと思います。

あの長い契約書は一体何?
映画第一作“The Muppet Movie/マペットの夢見るハリウッド”でカーミットが芸能生活をはじめるにあたって契約したものです。今回の映画でマペットスタジオやシアターの権利について重要な事が書かれていたらしいということが明らかになります。

カーミットはあの豪邸に住んでいないの?
小説版では週に1度メールチェックとプール掃除に来るだけで、普段は池に住んでいると言っています。登場時に工具箱を持っていたのはその為。そもそも豪邸も彼ではなくピギーが建てたものみたいです。(パリでの会話参照)

カーミットの執事ロボ、どこかで見たような気が?
映画の新キャラクターである80’s robotはトミーが出していたオムニボット2000 に外見が似ています。(参考動画:TOMY Omnibot 2000 Demo – YouTube)オマージュキャラというやつかと思います。登場時にぶつかりながら文句を言っていますが、英語ではどれも80年代の死語になっています。ちなみに搭載しているモデムはミニテルというインターネット以前のサービスで使用されていたものです。

フォジーの”Wocka Wocka(ワカワカ)”ってどんな意味?
彼の定番持ちネタで、特に意味はないです。”Pictures In My Head” で額縁にかけたギャグの最後にWocka Wockaと言ってますし、後に出てくる偽フォジー(Foozie)もWocka Wockaと言ってました。彼を象徴するワードです。

「最初の映画」とは?
“The Muppet Movie/マペットの夢見るハリウッド”のことです。カーミットたちがハリウッドを目指し、車で旅をしながら仲間と出会っていきます。同じように、今度は仲間と再会する旅をすることになります。

ムーペッツ(偽マペッツ)にいた人間の男性は何者?
偽アニマル(Animool)役の男性はニルヴァーナの元ドラマーでフーファイターズの中心人物、Dave Grohl氏です。ちゃんとドラムセットも置いてあるのにタンバリンしか叩いてません(笑)カメオ出演者については別途まとめて掲載します。

ゴンゾがトイレの会社をやっているのは元ネタがあるの?
最初の映画でゴンゾは配管工をやっていました。そっちで本気だしたら成功したということなのでしょう。カミラは配管工をしていた頃からのガールフレンドです。喋れませんがゴンゾのみ理解できる様で、一箇所だけ字幕が出てきます。

ゴンゾが押したボタンには何て書かれていたの?
“AUTOMATIC DESTROY PLUMBING BUSINESS BUTTON” 配管ビジネス自動破壊ボタンです。本来の彼は向こう見ずなスタントマンなので、一世一代のネタですかね。従業員はどうなったんだろう・・・。

スウィータムが「またこれかよ(置いてきぼりかよ)」と言ってたのは何故?
最初の映画で中古車屋にいた彼は、カーミットたちに着いていこうと車の後から走って追いかけてきます。マペッツ解散後、彼はそのお店に戻って働いていて、同じパターンで合流したということです。コメンタリーによると何と30年以上前と同じ場所でロケをしたそうです。店名にも注目。

地図ボタンって?
映画でよくある「長距離移動を地図上で表す演出」をそのままやってのける、というメタなギャグです。深く考えなくていいです(笑)

カーミットとピギーは本当に結婚しているの?
マペットショーとは異なる設定の映画“The Muppets Take Manhattan/マペット めざせブロードウェイ!”で結婚式を挙げています。あくまでも「お芝居上の」結婚式ですが・・・ ※以下小説版のネタバレがありますので、反転してお読みください→小説版ではピギーがカーミットに黙って本物の結婚ということにしてしまい、オフィスにパパラッチが押しかけます(エンディングで記者が出てくる場面はその場面の流用だそうです)。ピギーの強引かつ一方的な行動に怒ったカーミットは勢いで絶縁宣言をしてしまい、傷心のピギーは結婚式の写真を破って飛び出して行きます。マペッツに欠かせない存在の彼女がいなくなったのがマペッツ解散の原因です。と言うことは解散したのは1984年ごろということになります。←ネタバレここまで。
The Muppets Take Manhattanの結婚式シーンはこちら。セサミのキャラも友情出演しています。https://www.youtube.com/watch?v=g0P5FzSe3qw” frameborder=”0″ width=”475″ height=”271″>

以上、前半のまとめです。後半はテレビ局訪問からラストまでの内容を扱います。
・リッチマン氏がマペッツを嫌う本当の理由
・字幕に出ていない台詞や訳
・ウォルターの特技の伏線
・未公開シーン
・カメオ出演者一覧 などなどを扱う予定です。

皆様に「ザ・マペッツ」をもっと楽しんでいただきたい!そして日本での人気も上がって日本語版のDVDも出て欲しい!という思いでブログを更新しています。私自身は単なるマペット好きでしかなく、ごく一般的なものしか参考にしておりません。あとは気合のみです。では次回も宜しくお願いします!

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下記のものを参考にして記事を書かせていただいております。英語力は低いので、辞書とweb翻訳も手放せません。

◆Blu-ray”The Muppets”・・・アメリカで発売されているもの。本編・オーディオコメンタリー・未公開シーン等。
◆小説”The Muppets: The Movie Junior Novel”・・・英語版。
Muppet Wiki・・・オーディオコメンタリーでも触れられていたファンサイトの一つ。写真も多く見ているだけで楽しいですよ。
◆日本語字幕版「ザ・マペッツ」

2012.6.6更新:冒頭、小説版紹介後の一文が抜けていたので追記しました。

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