出演者と、ネタがわかりにくい部分や日本語字幕のフォローを主に書きます。
シーズン1 第2話Fever Pitch/熱狂の渦
あらすじ
今回はペペが担当するゲームショーと、マペット・ラボの実験番組が新登場。スクーターは、フォジーの提案に邪魔されながらもアップロード作業を進める。
タイトルについて
Fever Pitch/熱狂の渦
原題は通常、興奮や熱狂という意味で使われます。日本語もそのままです。
ただ、”pitch” には売り込む・提案という意味があり、フォジーからの連絡にも頻繁に出てきている言葉です。つまり今回のタイトルは「(フォジーによる)強引な売り込み」のことも示しています。
画面上のやりとり
- Scooter/スクーター…今回はフォジーに苦労させられています。
- Fozzie Bear/フォジー…自分が考えた企画をスクーターに提案しますが、どれも却下されつづけます。
フォジーの売り込み
「ゲームショー」…すでにペペがやっているため却下。「料理ショー」…これもすでにあり。「野菜(原語ではthe ingredients=料理の材料)のデートショー・ロメインチックな夜」…くだらないので却下。「何でもクマなく測ります(原語ではBear-metric)」…barometric(気圧計)のダジャレ?却下。「別の提案じゃないよ(字幕では「削除しないで」)」というタイトルで100件のパロディタイトルが送られてくる…一応ざっと目を通してますが却下。なお、タイトルはMuppetWikiの当エピソードページでリスト化されています。
スクーターのPC画面
終盤、ドアホンのお知らせが出てくる画面で、アイコンがマペット・シアターのドアマンとして登場していたPops/ポップスに似たものになっています。あと後ろにあるフォルダ名にProblemsWithKenという文字が見えますが、これはザ・マペッツ(TVシリーズ)に出てきた母親のボーイフレンドのことでしょう。ところでスクーターがいる場所、ドアの外が妙に殺風景ですが倉庫か何かなんでしょうか。
コーナー
Pepe’s Unbelievable Game Show/ペペのアンビリーバボー・ゲームショー
- Pepe the King Prawn/ペペ…ゲームショーの企画者だがノリでやっているため内容はめちゃくちゃ。日本語字幕ではエビの王様と紹介されていますが、実質的な王様なわけではなく偉大なるエビ、みたいなイメージです。
- Scooter/スクーター…このコーナーではアナウンサー役。ペペからはスクーパーと呼ばれてます。
- Brie Carter/ブリー…1人目の解答者。役名ではなく本名のようです。
- Artoun Nazerith/アートゥーン…2人目の解答者。役名ではなく本名のようです。ずっとカートゥーンと呼ばれてます。
- Penguin Referee/ペンギン・レフェリー…名前不明。モブキャラクター。
- ボーレガード/Beauregard…元々はマペット・シアターの管理人で、掃除している姿がよく見られます。マイペースな性格。
- Carol the Hamper/かごのキャロル…大きな犬のようなマペット。この名前で出てくるのは初だと思いますが、かつてMean Mamaという名前で出ていたキャラクターに似ています。hamperはlaundry hamper(洗濯かご)など、大きめのかご。
- Gonzo/ゴンゾ…今回は鶏の引率として。
- Camilla/カミラ…鶏。ゴンゾのガールフレンド。彼女だけ瞼が青色をしています。
- Miss Stephens/ミズ・スティーブンス…鶏。モブキャラクター。
- Priscilla/プリシラ…鶏。モブキャラクターですが、マペット・ベビーにも同名の鶏が出ています。
お金のかかっていないセット
後ろにある飾りはダンボールとファイルボックスと緩衝材等、テーブルはスチールワゴン、スクーターの照明は普通のデスクライト、回答者のボタンは卓上ベル…ほとんどありもので作られた手作り感のあるセットです。後ろにはゴンゾの大砲などもあり、彼らが使っている倉庫の中みたいですね。番組中に出てくるテロップはダンボールなどで作ったようなデザインです。
実際に行われたゲーム
ペペの思いつきで、「にらめっこ」「(挙手した人に適当なポイントを与える)」「トリビアランドリータイム」「最後の質問」「ボーナスラウンド」。ちなみに最後の正解は真ん中です。
Økėÿ Døkęÿ Køøkïñ/オキドキ・クッキング
- Beverly Plume/ベバリー・プルーム…七面鳥。今回の肩書はgobbling gourmond(がつがつ食べる大食家)
- The Swedish Chef/スウェーディッシュ・シェフ…今回の肩書はViking Virtuoso(バイキング巨匠)日本でいうバイキング料理とは無関係で、北欧ネタ。
- Danny Trejo/ダニー・トレホ(ゲスト出演)…俳優。マペッツとはザ・マペッツ2で共演、2017年のライブイベントThe Muppets Take the Bowlにも映像出演していました。Trejo’s Tacosというタコスレストランを経営しています。
- Mole/モグラ(モーレ)…名前不明。モブキャラクター。
火曜日の定番メニュー
Taco Tuesdayとして火曜日はタコスが安くなったりするため。
ミートボール野郎
トレホはmeatballs, schmeatballsと煽ってます。ミートボールはスウェーデン料理の定番。schmeatは合成肉。
モレ
モレはメキシコ料理のソース。シェフは代わりにMole(モグラ)を連れてきました。
a note from Kermit the frog (and Joe From Legal)/カーミットとジョーの注意
マペット・ラボの直前に入ったミニコーナー。
- Kermit the Frog/カーミット…法律用語には詳しくなさそうです。
- Joe the Legal Weasel/ジョー…イタチの弁護士。新規キャラクター。コンテンツに法的な問題がないかチェックする立場。笑い声が大きい。
いつもの注意事項
“do-not-try-this-at-home” いわゆる「良い子はマネしないでね」というやつです。
人身保護法?
ジョーはhabeas corpus(ヘイビアス・コーパス、人身保護令状)と言っており、日本でいう人身保護法に関連する用語らしいのですが、「免責事項」とは関係ないのでは…?
Muppet Labs Field Test/マペット・ラボの屋外実験
- Dr. Bunsen Honeydew/ドクター・ブンゼン・ハニーデュー…独自の発明品を披露するのが定番ですが、今回のメインはあくまでも割とまともな実験。
- Beaker/ビーカー…ブンゼンのアシスタント。スマートアシスタントに比べて “1.0” 扱いされています。実験でひどい目に合わされるのが定番ですが、今回は…?
- Beak-R/ビークR…スマートアシスタント。新規キャラクター。名前だけではなく、言葉の前に “Meep” と入れるあたりもビーカーがモデルのようです。ただしビーカーには明らかにトゲトゲしい態度を取り、物言いも物騒です。なお、Beakはクチバシのこと。
- Gonzo/ゴンゾ…アニメーションパートに登場。ベンジャミン・トンプソンは実在の科学者。
“溶けるか燃えるか” 実験
ブンゼンにしてはまともな実験と実験装置。装置の名前は “INFERN-O-MATIC” inferno=(地獄のような)猛火とautomaticに由来。こういう、ちょっと物騒なネタもマペッツの楽しいところの一つです。
Lifesty(le) with Miss Piggy/ミス・ピギーのライフスタイル
- Miss Piggy/ミス・ピギー
- Uncle Deadly/デッドリー
- Bobo the Bear/ボーボー…大きなクマのマペット。エクササイズ仲間として参加。
- Taye Diggs/テイ・ディグス(ゲスト出演)…俳優。前回に引き続き登場。
- Yolanda Rat/ヨランダ…ネズミ。リゾのネズミ仲間。
- Bubba the Rat/ババ…ネズミ。ヨランダと一緒に登場。
- Camilla/カミラ
- Linda Cardellini/リンダ・カーデリーニ(ゲスト出演)…女優。前回に引き続き登場。
- Jeff/ジェフ…ペンギン。モブキャラクター。カーデリーニとは高校からの付き合いらしいです。
キラキラさせて
“Lifesty” のあとの “le” も他の文字と同じようにキラキラ(sparkly)させて、というピギーの要望に対し、火花を散らす(sparkly)ように変更するデッドリー。わざとですね。
ヘルシーなおやつ
日本語字幕ではババがパスタと言ってますが、原語ではbaked zitiという、ズィーティマカロニをソースと一緒に焼き上げる料理です。
フルーツパンチが欲しい?
原語では “a banana split lip” で、バナナスプリット(割ったバナナにアイス等をあわせたデザート)とsplit lip(くちびるが裂ける)をかけているようです。
キャスト
マペットパフォーマー
はっきりしたセリフのある方のみです。
- Bill Barretta/ビル・バレッタ…ペペ、シェフ、ボーボー、ババ。
- Dave Goelz/デイブ・ゲルツ …ゴンゾ、ボーレガード、ドクター・ブンゼン。
- Eric Jacobson/エリック・ヤコブソン… ミス・ピギー、フォジー、モグラ。
- Peter Linz/ピーター・リンツ…ジョー。
- David Rudman/デビッド・ラドマン… スクーター、ビーカー。
- Matt Vogel/マット・ヴォーゲル…カーミット、デッドリー、カミラ。
- Julianne Buescher/ジュリアン・ブッシャー…ベバリー、ヨランダ、プリシラ、ビークR。
マペットの吹替
日本語版制作の表記からマペット関連を抜粋しています。※複数キャラを担当されている方もいらっしゃるようです。
- カーミット…真殿光昭
- スクーター…落合弘治
- ミス・ピギー…小形満
- フォジー…越後屋コースケ
- ジョー…中務貴幸
- デッドリー…武田太一
- ベバリー…千種春樹
関連コンテンツ
特定の公式ツイートをリツイートしているアカウントには、リマインドが届きます。
第2話はペペでした。
@pamiroh_ It's Friday and @SpicyPrawn has a special announcement for you:
— Disney+ (@disneyplus) August 7, 2020
an *unbelievable* all-new episode of #MuppetsNow is now streaming on #DisneyPlus!
You're just gonna have to see it to believe it… okay?
Reply #MuppetsNotNow to opt-out. pic.twitter.com/Cs9TYnT1BD
参考
Episode 102: Fever Pitch | Muppet Wiki | Fandom
マペット大集合!の動画|Disney+ (ディズニープラス)