The Dark Crystal/ダーククリスタル

ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス シーズン1 Ep01 キャラクター&用語解説など

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記事で扱っているエピソードまで視聴していることを前提として書かれています。※それ以降のネタバレは含みません。
過去に公開された作品(映画含む)の内容に触れている場合があります。

シーズン1 Ep01 終わりも始まりも同じこと / End. Begin. All the Same.

あらすじ

惑星トラでは、真実のクリスタルの汚染により、闇の力が広がっていた。ゲルフリン族の若者たちはそれぞれ、支配者スケクシス族の悪意と惑星トラの危機を知ることになる。

タイトルについて

1982年制作の映画「ダーククリスタル」で、クリスタルのかけらを求めるジェンにオーグラが言った、謎めいた台詞。「エイジ・オブ・レジスタンス」(以下AOR)は映画の前日譚にあたるため、未来の発言ということになる。関連は不明。

キャラクター

ゲルフリン族 / Gelfling

惑星トラにもっとも近いと言われる種族。横に張り出した耳が特徴。女性のみ羽があり空を飛ぶことができる。7つのクランに分かれて生活しており、見た目や文化が多少異なる。出身クランは髪の色や顔つき、服装である程度判断できる。

  • リアン / Rian…ストーンウッド・クラン出身。クリスタル城の衛兵。隊長の息子であることに誇りとコンプレックスを持っているが、スケクシスの食事をつまみ食いするなど軽いところもあり。髪は暗い色に青が混ざっている。
  • ミラ / Mira…ヴァプラ・クラン出身。リアンのガールフレンド。勇敢で明るい女性。髪色は明るく、前髪を揃えて左右で3つ編み、後ろで束ねている。
  • オードン / Ordon…ストーンウッド・クラン出身。クリスタル城の衛兵隊長でリアンの父親。若いころストーンウッドの英雄となり、スピッタースレイヤーの異名を持つ。暗い髪色のオールバック。
  • ガージン / Gurjin…ドレンチェン・クラン出身。リアンとミラの同僚で親友。ちょっとマイペースだが気のいい男性。髪は日に焼けたような色で複雑に編み込んでいる。
  • トーリン / Tolyn…オードンに留守を任された衛兵。
  • ブレア / Brea…ヴァプラ・クラン出身。オルモードラの娘で第3王女。探究心が強く、図書館に入り浸って愛用の手帳にメモを書き込んでいる。自分を貫く聡明な女性。髪は明るい色で、前髪を真ん中で分けて左右で3つ編み、後ろは垂らしている。
  • タヴラ / Tavra…ヴァプラ・クラン出身。オルモードラの娘で第2王女。剣術に長け、パラディンたちをまとめる立場にある。落ち着いた雰囲気の女性で、姉と妹の仲をいつも気にかけている。髪色は明るく、真ん中で分けて耳元から細く3つ編みが垂れており、後ろも分けて編んでいる。
  • セラドン / Seladon…ヴァプラ・クラン出身。オルモードラの娘で第1王女。次期オルモードラになるべく育てられ、自由なブレアに対しては厳しい態度を取っている。髪色は明るく、前髪を揃えている。
  • オルモードラ(メイリン) / All-Maudra(Mayrin)…ヴァプラ・クラン出身。ブレアたち姉妹の母親。すべてのクランを束ねるオルモードラで威厳のある女性。髪は布で隠れている。
  • 司書 / The Librarian…ヴァプラ・クラン出身。ハラールの図書館を管理する男性で自らも書物を執筆している。文句をいいつつブレアのわがままに付き合ってくれている。
  • 農家(名前不明)…謎の農作物被害にあっており、スケクシスへ納めることができないと訴える。
  • ディート / Deet…グロッタン・クラン出身。天真爛漫で動物好きな女性。両親と弟がいる。暗い洞窟に居るためか、他のゲルフリンより黒目がちで、耳が大きく、肌の色は緑に近い。髪は明るく、左側から分けており、他のゲルフリンに比べてボサボサ。
  • モードラ・アーゴット / Maudra Argot…グロッタン・クラン出身。グロッタンを束ねるモードラ。帽子をかぶり杖を持った小柄な老女。目が見えないようだが、薬などの知識に長けている。ディートのことを一度Deethraと呼んでいる。(字幕ではディートのまま)

ポドリン族 / Podling(Pod People)

かなり小柄で、じゃがいものような顔をした素朴な農耕種族。ゲルフリンやスケクシスとは違う言語を使っている。

  • 給仕係(名前不明)…スケクシスたちへの料理を運んでいた2人組。つまみぐいをしたリアンたちに怒っていた。
  • 運搬係(名前不明)…クリスタル城の入り口に待機していた2人組。

スケクシス族 / Skeksis

鳥か爬虫類のような見た目の種族。トラの外からやってきたとされている。ゲルフリン族よりかなり大きい。不死にこだわり、真実のクリスタルを悪用している。会話ではゲルフリンと共通語を使っているが、書物はスケクシス独自の言語で記されている。本名より役職で呼ばれる方が多い。

  • スケク・ソ(皇帝) / SkekSo the Emperor…スケクシスの長。嘴の先が装飾で覆われており、頭には髷のような飾りがある。杖を持っている。
  • スケク・ヴァー(将軍) / SkekVar the General…荒っぽいが皇帝に忠実。鎧のような衣装で頭にも装甲がついている。映画にも将軍(ガーシムの長)が出ているが別人のようだ。
  • スケク・シル(侍従長) / SkekSil the Chamerlain…ンーー?という鼻声が特徴の策略家。背の部分が三角に盛り上がった赤い服を着ている。
  • スケク・テク(科学者) / SkekTek the Scientist…クリスタルを使ってエキスを抽出する装置を開発した。研究室で多くの動物を飼っている。顔や服は青色で、背中に骨のような装飾をつけている。
  • スケク・ゾク(典礼長) / SkekZok the Ritual Master…儀式担当。頭頂から曲がった角が生えており、首周りの輪のような装飾がついている。
  • スケク・ラク(徴税官) / SkekLach the Collector…貢物の管理担当。美しいものが好き。鼻の周りにできものがあり、鼻炎気味で酷い鼻声。Ep01でハラールに向かったうちの1人。
  • スケク・オク(記録官) / SkekOk the Scroll Keeper…記録や書物の担当。嘴が長く、複数の眼鏡をかけている。甲高い声。Ep01でハラールに向かい、ブレアに声をかけた。
  • スケク・アユク(美食家) / SkekAyuk the Gourmand…食料担当。丸顔で首周りにリボンを放射状に並べたような飾りがある。

その他の生物

トラには多くの生物が生息しており、植物か動物か判別しづらいものもいる。
※基本的に名前のわかるもののみ掲載

  • スピッター / Spitter(Silk Spitter)…科学者の研究室から逃げ出したと思しき、他足歩行の生物。かつてスケクシスやゲルフリンと戦ったことがあるらしい。
  • アーマリグ / Armalig…ダンゴムシのような生物で、スケクシスの車の動力および車輪として使われている。
  • ランドストライダー / Landstrider…長い足を持つ四足歩行の生物。ゲルフリン族が長距離移動に使う。
  • Pluff’M…目が大きい毛むくじゃらの小型生物。ハラールの図書館に住み着いており、紙を食べていた。
  • ナーロック / Nurloc…グロットの洞窟に住む巨大生物で、長い体に複数の目がある。
  • 聖なる木 / the Sanctuary Tree(Vliste-Staba)…グロットの洞窟から地上(グロット山)に通じるほどの大きさがあり、古くからトラを見守ってきた大樹。地上にピンク色の花を咲かせている。意思を持つが、会話できるのは限られた者のみ。
  • オーグラ /Aughra …惑星トラの創世から存在する魔女。
  • ネブリー / Nebrie…沼に生息する、イモムシのような外見の穏やかな生物。映画に登場。AORではミラの台詞のみで実物は出てきていない。(flat-footed Nebrie 扁平足のネブリー=とても遅い、ということか)

用語など

  • 惑星トラ / Thra…3つの太陽を回る惑星。原語発音は「スラー」に近い。3つの太陽(the Great Sun、the Dying Sun、the Rose Sun)のうち、the Great Sunを基準に一年(Trine)が定められている。
  • 真実のクリスタル / Crystal of Truth…惑星トラの中心となる魔力を持ったクリスタル。かつては透き通っていたが、スケクシス族により闇に染まり、現在は紫がかった色になっている。
  • クリスタル城 / Castle of the Crystal…クリスタルを中心に築かれた、スケクシス族の住む城。いびつな形をしている。
  • 太陽系儀 / Orrery…かつてオーグラがスケクシス族から贈られた、惑星トラと周りの星たちの大型模型。
  • ストーンウッド・クラン / Stonewood Clan…森の中に住み、戦いに秀でたゲルフリン族のクラン。
  • ヴァプラ・クラン / Vapra Clan…7つのクランをまとめる、最も文化的なゲルフリン族のクラン。
  • グロッタン・クラン / Grottan Clan…グロットの洞窟に住むゲルフリン族のクラン。地表へは滅多に現れない。
  • ハラール / Ha’rar…ヴァプラ・クランおよびゲルフリン族の首都となる、崖に囲まれた都市。
  • スケクシス法 / The Skeksis Laws…ゲルフリン族がスケクシス族に貢物をするなどの定めが書かれている。ブレアが調べていた三角形の書物。字幕では奉納式とあるが、原語ではtithingと言っているので、10分の1をスケクシスに納めることになっていると思われる。「真実」という言葉に反応して幻視を見せた。
  • 記憶の共有 / Dreamfast…ゲルフリン族の特殊能力で、互いに触れることで記憶を脳内共有することができる。
  • エキス / Essence…クリスタルの力で生物から搾り取られた生命力の液体。日本語字幕でエッセンスではなくエキスになっているのは映画版の翻訳に準拠していると思われる。
  • 闇の力・ダークニング / Darkening…トラに広がる災厄。汚染された植物を食べた生物が凶暴化したり、農作物が育たなくなったりしている。紫色の光として認識される。1000年間、聖なる木などの大木が力を抑えていた。(地中から広がるものらしい)

ポイント

映画との共通部分
冒頭のナレーションや登場する生物など映画と共通した部分がある。リアンたち一部のゲルフリンは額から目のあたりにかけて青みがかっているが、これは映画のジェンと同じ。(ジェンは冒頭以外では色がわかりにくい)

ゲルフリン族の文化
映画ではゲルフリン族が2人しか出てこなかったため、彼らの独自文化がかなり明らかになる。クランが7つあるようだが、Ep01の時点ではストーンウッド、ヴァプラ、グロッタンしか説明がない。

スケクシス族の顔ぶれ
映画版の前日譚であるため、皇帝をはじめ皆が若々しく見える。映画版には登場していないスケクシスもいる。

クリスタルの城とクリスタル
クリスタルを掴む腕や鎖は映画にはない要素。城の基部もかなり違う。ポドリン族のほかゲルフリン族もスケクシス族に仕えている。

エキス抽出装置
スケクシスたちは3つの太陽の光をクリスタルに取り込み、反射する光で延命をしているようだが、冒頭にあったとおりその力も弱まっており、科学者がクリスタルを使った代替手段の調査を命じられている。実験中、電気刺激(?)によりクリスタルにヒビが入り、科学者から液体のようなものがクリスタルへ向かって流れていく。この時に出ていたものが生命力=エキス。「静磁場を逆転させてしまった」「クリスタルが(生命を与えるのではなく)生命を奪うようにした」と言っているとおり狙って起きた事象ではないようだが、さらにクリスタルの力で抽出されたエキスをスケクシスが横取りする、という侍従長のアイデアからエキス抽出装置が生まれる。これは映画にも出てきた装置だが、抽出方法や抽出後の結果が異なっている。

パペットの仕組み
セサミストリートやマペッツと同じくパペティアが手を入れて動かしている。口は手で開閉させており、眉や目は遠隔操作のアニマトロニクス、腕はロッド操演。人はセット下に隠れたり、合成のためグリーンやブルーの服を着て演じている(この方法は「文楽」と呼ばれている(参考もはや職人による工芸作品。Netflixの人形劇『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』監督&プロデューサーにインタビュー | ギズモード・ジャパン))。スケクシスは衣装の中に入って頭や手を動かしている。ゲルフリンの全身が映るシーンやディートの飛行などは殆どが「文楽」で動かしたパペットとの合成。CGアニメーションも併用されているようだがディテールやパペティアの動作が再現されており見分けがつかない。エフェクトや色補正にもCGを利用している。背景は主にセットが組まれ、CGで拡張や合成をしている。

関連コンテンツ

配信一ヶ月前に公開された動画。メイキングの様子もすこし見られる。

Ep01の冒頭部分(公式配信)

(2019/10/11 微修正およびエキス抽出装置について加筆)
(2019/10/14 微修正)

参考
The Dark Crystal Wiki | FANDOM powered by Wikia
ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス エピソード紹介記事一覧
シーズン1 Ep01 / Ep02 / Ep03 / Ep04 / Ep05 / Ep06 / Ep07 / Ep08 / Ep09 / Ep10 / メイキングなど

 

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